2024-01-17
マルチベンダー対応のインフラ管理から運用・保守・監視の自動化サービスを提供
ICTエンジニアリングとソリューション事業を展開する株式会社アドックインターナショナル(本社:東京都立川市、代表取締役:小林 常治/以下ADOC)は、Atrinet Ltd.(本社:イスラエル、CEO:Efi Levi、以下Atrinet)と代理店販売契約を締結し、主に通信事業者や大規模ネットワークを社内に擁する企業のネットワーク運用・保守部門向けに、マルチベンダー環境のネットワークインフラ統合管理と運用・保守・監視を自動化する、オーケストレーションツール『 NetACE(ネットエース)』の提供を開始します。
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今回の提携により、ADOCはNetACEの導入を目的とする構築・運用・保守サービスと、NetACEを利用した運用・監視のシステム化・自動化サービスの提供を通じて、ネットワーク運用・監視業務に関わるコストの大幅な削減を推進。次フェーズではADOCのICTエンジニアリング技術を高度に組み合わせた、「ネットワーク運用監視高度化ソリューション」などを積極的に展開する予定です。
■NetACE紹介ページURL:https://adoc.co.jp/solutions/product/netace/
販売契約締結の背景と目的
ADOCは通信インフラ構築・技術支援などのICTエンジニアリング事業を国内外に展開するなかで、通信事業者や大規模ネットワークを社内に擁する企業の運用・保守業務がいまだに人海戦術的な対応や属人的な経験に依存している点を大きな課題と認識し、それらを解決するソフトウェア製品をリサーチしていました。
一方、イスラエル国内、北米、ヨーロッパ等の地域で通信事業者やシステム開発企業向けにネットワーク・オーケストレーションツールを展開してきたAtrinetは、日本での事業展開に関心が高く、両社は日本国内における通信事業者および企業のネットワーク運用管理の改善を事業ターゲットとして捉え、NetACEとADOCの経験と技術力の強みを組み合わせたソリューションを提供するため、このたびの代理店契約締結へと至りました。
今回の提携を通じてADOCは、通信事業者の運用・監視業務に携わるコスト削減への貢献を目的として掲げ、通信事業者や一般企業、システム開発関連企業など導入先のネットワーク構築・保守から運用業務を、NetACEをコアとした高度なワークフローへ変革します。またNetACEを用いてネットワーク管理に関わる最適な業務設計を行い、実行・改善を円滑に実施できる体制構築とともに、システムエンジニアリングサービスとして提供してまいります。
NetACEの機能・特長について
ネットワークの管理・保守部門では多種多様なネットワークインフラに対して、煩雑な個別システムの設定または変更に追われるなど、効率やコスト、品質に課題を抱えています。NetACEは先進のネットワーク・オーケストレーション機能によって様々なベンダー機器やサービスを統合管理し、設定や変更を自動化することで飛躍的な効率化と品質向上を実現します。
NetACEは類似製品と比べて100を超える豊富なベンダーライブラリを有し、業界標準のOpenAPIへの対応、そしてモデル駆動型のシステムによって常に新しい機器やテクノロジー、サービスに柔軟に対応することができます。
NetACEがもたらすメリット
●ネットワーク管理・保守における固定費、人件費などコストの大幅な削減
(各機器の監視用ソフトウェア費用やそれに付随するネットワーク管理システムのライセンス費用など含む)
●自動化によるエラー/インシデントの減少とサービス品質の向上
●新しいベンダーや製品、サービス、技術の迅速な導入
●マルチベンダー/マルチテクノロジーネットワークの統合管理の実現
近年、通信事業者などがIPレイヤーと光伝送レイヤーを融合した構成(RON:Routed Optical Networking)を推進しており、これをNetACEで統合管理することで、障害対応の迅速化と人員・運用体制の適正化を可能にします。またNetACEのパフォーマンス監視や障害・イベント管理で得たネットワークデータを、AI/MLアルゴリズムによる分析によって障害や問題の予兆を検知し、あらかじめ予防措置を講じることで「保守」から「保全」へ業務の変革を推進します。