ADOCインターナショナル

2022-10-20

IaC資産の運用・管理を高度に自動化し、開発生産性とアジリティを飛躍的に向上

ICTエンジニアリングと製品ソリューション事業を展開する株式会社アドックインターナショナル (本社:東京都立川市、代表取締役CEO:小林 常治/以下ADOC) は、マルチクラウド環境において、IaC資産の運用・管理を一元化し、開発生産性を飛躍的に高める、米Quali Systems社のIaC運用管理効率化ソリューション『Torque (トルク)』の日本国内における販売および技術サービスを開始しました。

IaC適用の課題と、Torqueが実現するソリューション

近年、ソフトウェア開発環境をAWSやAzureなどのクラウド上に準備する際に、インフラ構築・運用をコード化して定義するIaC (Infrastructure as Code) を利用するケースが増えています。しかし、IaCによってそれまでボトルネックとなっていた、コードの再利用による効率化や人的ミスの回避、工数の改善が期待される一方、 IaCの運用におけるファイルの管理や設計の複雑さ、メンテナンスの難しさといった課題に直面するケースも少なくありません。

Torqueは、IaCの運用に伴う課題を解決するために、IaC資産 (モジュール化したファイル) の運用管理を促進するソリューションです。膨大な数に膨れるIaCファイルの一元管理や再利用を簡素化し、特定のエンジニアによる属人化の問題やコスト増、セキュリティガバナンスの問題を回避。IaC適用を推進し、インフラのプロビジョニングからアプリケーション開発、検証やテストの効率化および最適化を実現します。
またTorqueは、AWS CloudFormationやAzure Resource Manager、Terraform、Helmなどの異なるIaCプラットフォームで作成されたIaCファイルをモジュール化し、機能ごとに分割・保管することで、IaCモジュールの再利用性と、クラウド環境に依存する複数のIaCプラットフォームの運用における一貫性を飛躍的に高めます。

<Torque製品の参考情報:https://adoc.co.jp/solutions/product/torque/
IaC運用効率化フロー

“IaC and Container Control Plane” のコンセプトを実現

Torqueの開発元であるQuali社は、“IaC and Container Control Plane”という概念を提唱。IaCおよびコンテナを柔軟かつ動的に制御する技術 (コントロールプレーン) を駆使して、以下の3つの要件を実現しています。

①DXへの対応など現代のソフトウェアサービスのアジリティを担保し、開発スピードとQCDを改善する
②IaCを通したITインフラおよび開発環境構築の自動化およびオーケストレーションを実現する
③IaC活用におけるユーザビリティ向上、セキュリティの改善およびガバナンスをコントロールする

今日、複数のクラウドサービスを組み合わせ、最適な環境を構築する「マルチクラウド」の採用が増える中、IaCとコンテナの新規技術導入に伴うリスクを低減するとともに、その成果を増大させることを目的として、TorqueはIaC運用のワークフローに高いカスタマイズ性をもたらし、お客様のソフトウェア開発におけるアジリティ、自動化とガバナンスを推進します。

Torqueの機能とベネフィット

Torqueは膨大な数のIaCファイルの管理や再利用を簡素化し、インフラ環境構築やアプリケーション開発、検証やテストの効率化および最適化を実現するIaC運用管理効率化ソリューションです。AWSやAzureなどのマルチクラウドリソースを対象に、TerraformやHelmといったツールによりモジュール化されたIaCファイル群を ”Grain” という形式で管理。さらにそれらGrainを自由に組み合わせた ”Blueprint” と呼ぶ「環境設計図」でまとめて一元管理し、オンデマンドで対象リソースを含めた環境を展開および解除するためのソリューションを提供します。

●セルフサービス型のアプリケーション環境:
IaCをサポートし、クラウドやCI/CDツールの設定を簡素化することで開発者は必要なアプリケーション環境へオンデマンドでアクセスし、専用の開発環境を迅速に立ち上げることができます。
●自動化とオーケストレーション:
ビジネスの要求に応える、複雑でアプリケーション・セントリックな開発環境のテンプレートを迅速にモデル化し、ワンクリックで再現/リリース。
●ガバナンスとコストの最適化:
AWSやAzureなどクラウド開発のガバナンスを強化し、コスト可視化とセキュリティをコントロールします。
●IaC運用ワークフローに対する高いカスタマイズ性:
「OPA (Open Policy Agent) 」形式のファイルを用いて、ユーザー側で任意のポリシー制限を設定。RBACにおいても、各ロールが持つ権限を独自に設定することが可能です。
●様々なタイプのIaCプラットフォーム・コンテナサービスを横断的にサポート:
AWS、Azure、vCenterあるいはコンテナサービスであっても、単一のコマンドで操作することが可能。展開されたリソースや環境には、Ansibleをプラットフォームとしたコマンドを追加してさらなる自動運用ができます。

Torqueの無償ライセンスと販売価格

Torqueの機能評価のための試用版および無料ライセンス、参考価格等は以下の通りです。

●Freeライセンスを用意
※製品評価のために30日間の試用版、または小規模スタートアップ向けの無料ライセンスを提供します。
詳しくは弊社ホームページのCONTACTへお問い合わせください。:https://adoc.co.jp/contact/

●小規模から大規模環境でスケールするライセンス体系:80万円/年~
※ライセンス料金体系の詳細については上記CONTACTまたは末尾の問い合わせ先までご連絡ください。
※ADOCはTorque製品のスムーズな導入・運用支援のために、ナレッジトレーニングを始め、各種の技術サービス
を提供しています。

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