ADOCインターナショナル

2025-09-18

AIとメタデータ駆動で、Salesforceのバージョンアップに伴う回帰リスクを抑制

Salesforce専用設計のテスト自動化ツール『Provar(プロバー)』の国内総代理店である株式会社アドックインターナショナル(本社:東京都立川市、代表取締役CEO:小林 常治/以下ADOC)は、本年10月に予定されているSalesforceの最新メジャーバージョンアップであるSalesforce Winter’26 リリースに対応する、「Provar Winter ’26リリース1」の提供を開始します。

ProvarはSalesforceプラットフォームと自律型AIエージェント「Agentforce」、また関連するエコシステム全体に対応するエンドツーエンド(E2E)のテスト自動化ツールです。AI機能とメタデータ駆動による高い復元力(レジリエンス)を備え、いったんテスト環境を構築すれば、Salesforceの機能強化やUI、構造変更を伴うバージョンアップに対し、これまで正常に動作していた機能や業務プロセスが予期せぬ不具合を起こす「リグレッション(回帰)リスク」を抑え、高品質なアプリケーションの迅速なリリースを可能にします。

「Provar Winter ‘26リリース1」について

Salesforce社はProvarを採用し、主に年3回のメジャーバージョンアップに伴うUI/UX、フレームワーク、およびAPI等の更新や機能追加に関わる複雑なリグレッションリスクを回避。テストの効率化だけでなく、メンテナンスコストや生産性など定量的成果を挙げて高く評価しています。Salesforceネイティブな唯一のツールといえるProvarは、Salesforceの品質向上に深く関わり、今回の最新リリースにも速やかに追随するとともに、絶えず機能強化を実施しています。

●本リリースの主要な機能追加・修正の内容
①自動化スクリプトの保守性にかかわる修正
Salesforce Winter ’26リリースでは、複数の画面やオブジェクトでDOM構造やラベルの変更が行われています。これにより、汎用的な自動化スクリプトでは影響を及ぼす可能性がありますが、カスタムページオブジェクトを利用しているケースなどを除き、Provarスクリプトは基本的に変更なしで動作します。

◆主な変更点
  • チェックボックスのレンダリング:DOM構造が変更され、lightningアイコンを使用
  • 敬称フィールド:DOMに新しいクラスを追加
  • 商品オブジェクトの選択編集:ヘッダータイトル属性に追加テキストを含める
  • 選択リスト項目:DOM変更に伴うケース、キャンペーン、商談など複数オブジェクトに追加クラスを導入 など

②Provar Automationの機能強化
Provar Automation が最新環境・ブラウザに対応し、よりセキュアで安定したテスト実行を実現します。

◆主な強化ポイント
  • Test BuilderのEdgeブラウザ対応:業界標準ブラウザでの操作に対応
  • Edgeカスタマイズ:起動時設定を環境変数で制御可能(Chromiumオプション対応)
  • Webドライバー自動取得:EdgeドライバーをProvarインストール時に自動ダウンロード
  • 最新RCP対応:Eclipse4.36ベースに刷新し、セキュリティ・安定性を向上
  • Salesforce CPQ対応:ver258をサポート(既存テストケースの変更不要)
  • CI/CD連携強化:Connectionのsecretsを環境変数で指定が可能 など

③Provar Automationのバグ対応
最新リリースでは、テスト実行の安定性や操作性を向上する不具合修正が行われています。

◆主な修正内容
  • Salesforceホーム画面制御:PageObject制御の不具合を修正し、テスト安定性を向上
  • レポートメール送信:Outlook経由でPDFレポートが添付されない不具合を修正
  • 複数テストケース実行:「stale element exception」による失敗を修正し安定化 など

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