ADOCインターナショナル

2022-06-14

Elastic製品を熟知する技術力を強みに、ビッグデータのビジネス活用を促進

ICTエンジニアリングサービスとテスト自動化などのソリューションを展開する株式会社アドックインターナショナル (本社:東京都立川市、代表取締役社長:小林 常治/以下アドック) は、通信事業者および企業において生成される大量のログデータを管理・分析する基盤システムの構築サービス『ADOC Data Analysis Service (ADAS)』の提供を開始しました。

ADASはオープンソースの全文検索エンジン「Elasticsearch」を中核とするソフトウェアスイート「Elastic Stack」をベースとして採用し、その高度な機能を最大限に発揮。通信系の各種ログデータやセキュリティログの分析、システム運用監視、可視化ダッシュボード組込み、そして企業内の情報検索などのプロジェクトにおいて、導入コンサルティングから設計・構築・保守サポート・運用管理まで、ワンストップで支援するソリューションサービスです。

市場の需要とサービス提供の背景

近年、企業に蓄積されるデータ量は飛躍的に増大を続けており、IoTやDX推進がさらに拍車をかけて複雑化を増す企業システムの円滑な運用には、Webサーバや通信機器において生成されるアクセスログやエラーログ等の様々なログ情報を取得して素早く分析し、必要な情報と知見をビジネスにフィードバックすることが不可欠となりました。

一方で、ログデータの統合管理・分析システムの適切な構築には高度な知識と経験が求められます。Elastic製品の導入現場においても、想定したパフォーマンスが得られない、不安定なシステムの原因究明やチューニングが難しい、またそのために運用コストが増大するという課題に直面する事案が頻発しています。アドックはElastic製品の導入コンサルティングから設計、構築まで、豊富な経験を持つ技術者を有しており、大手通信事業会社のビッグデータ可視化によるログの監視から傾向を分析・察知するプロアクティブな運用などを手掛けてきました。ADASはこれらの課題や高度な技術要求に充分に応えられる信頼・実績を大きなアドバンテージとしています。

ADOC Data Analysis Service (ADAS)について

サービス概要:

●お客様の運用基盤に対して、Elastic Stackのツールを組み合わせて構築するビッグデータ可視化ソリューションの導入に際し、コンサルテーションから実装、運用サポートまでをトータルに支援します。
●ログデータの取得・集計・分析に費やしていた時間を大幅に短縮して、異なるシステムや機器のログの横断的な検索を 可能にするなど、ビジネスにおけるデータ利活用の促進と生産性の向上を実現します。
●顧客ターゲットは、大量のログデータを管理・分析する運用監視システムの構築を検討する通信事業者、新規または既存システムに可視化ダッシュボードの組込みや、IoTのログ取得からセキュアな管理・活用を試みる企業など。

サービスの特徴/メリット:

◎豊富な実績に基づくログ分析テンプレートを活用し、高度なログ分析基盤を短期間、低コストで構築します。
◎テラバイト級の巨大なログデータの高速検索・集計が可能となります。
◎目的のデータに素早くアクセスできる「障害解析ダッシュボード」を提供します。
◎データの異常検知・アラーティングを実施します。
◎導入の成否に関わる、Elasticの設計を正しく理解する技術スキルと経験を有しています。

■ADAS紹介ページのURL:https://adoc.co.jp/services/bds

ADASとElastic Stackについて

ADASのベースとなるElastic Stackは、米国Elastic社が開発したオープンソースであるElasticsearchを核とし、任意のデータをリアルタイムに検索・分析・可視化するためのプラットフォームであり、4つのプロダクトによって構成されます。ADASはElastic Stackの導入に欠かせない正しい設計、チューニングを行う高い技術スキルを提供し、「高いユーザビ リティ」と「効果的なデータ利活用」を実現するソリューションです。

Elasticsearch
全文検索用途でデファクトスタンダードとなっている、スキーマレスなデータベースを持つ高速な検索・分析エンジン
Logstash/Beats
データの変換や加工を行うETLツールと、 Elasticsearchへ転送を実行するデータシッピングツール
Kibana
Elasticsearchに投入されたデータをグラフ化し、ダッシュボードを生成。各種ブラウザから使えるデータ可視化ツール

ADASの導入プロセスと納期について

ADASの標準的な設計から実装、納品までのプロセスは以下の通りです。サービス対応範囲や要求仕様によりますが、設計を経てスペック確定後、構築から納品まで最短で2、3週間前後からの期間で納品が可能です。

ADASの導入・納品フロー
adoc インターナショナル

●サイジング機能設計
パラメータシート、お客様ヒアリングをもとに実施。サイジング (構築するサーバの台数やスペックなどを定義) および、ログ分析仕様定義を実施します。また、ログ分析仕様定義は、ログの中のどれを可視化したいか、どのように閲覧したいか、検索したいか等をヒアリングした上で、分析対象のログの種類や、各ログ内で取りだす値の種類、Elastic Stackの性能などを定義します。
●分析用設定開発
ログ分析仕様定義に従いElastic Stackの設計を実施。データのスキーマを定義し、ElasticsearchやLogstashを設計します。お客様のログフォーマットを解析した上で、どのようにログを拾い、どのように検索を実行するかなど、ElasticsearchやLogstashの動作をデータ構造観点から設計します。また、Kibanaの画面設計を実施。併せて性能 設計も実施します。
●システム構築
サイジングに基づいて、必要なサーバー台数分のElastic Stack製品のインストールと設定を実施します。
●機能試験
構築されたシステムが、ログ分析仕様として取りまとめた要件通りに動作するかテストし、慎重に確認します。
●完了報告
各種仕様書およびダッシュボード操作マニュアル等を提出し、プロジェクトの完了報告を行います。

また、システム構築後の運用支援サービスとして、下記のメニューを提供します。
-システム保守に伴う原稿ログデータの調査、最適化のためのチューニングの提案
-可視化ダッシュボードの機能拡張、カスタマイズ
-オンサイトトレーニング (操作方法やシステム拡張に係る開発方法の教育など) の提供

リリースPDF